アメリカに挑戦する一人の美容師 《Episode2》〜アメリカで美容師をする為に必要な事〜

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アメリカに挑戦する一人の美容師。

今井陽介(Yousuke Imai)

美容師キャリア10年の彼がなぜ日本を離れ、アメリカで美容師をやろうと思ったのか。

《Episode2》では渡米するまでにどんな準備が必要なのか?

そして、渡米前の心境を聞いてみました。

 

アメリカで美容師をするために必要な事は?

今回は実際に海外(アメリカ本州)で美容師として働くために、僕がどういった手続きを行ったか、どんな心境で準備をしていったかを書いていこうと思います。 僕の場合は特殊なパターンかも知れませんし、全員が同じやり方で渡米しているわけで は無いという事をご理解いただいた上で読んでみて下さい!

就労ビザの種類

まずアメリカはもちろん、海外で働くには当然ながら「就労ビザ」が必要になります。 2018年現在アメリカの就労ビザには、

【E、H、J、L、O、P、Q】の7種類があり、

E-1、E-2、H-1B、H-2A、H-2Bのように細かい分類があります。(残念ながらアメリカ にはワーホリはありません)

アメリカで働く場合は美容師に限らず、基本的にいずれかの就労ビザが必要です。

僕の場合は「E-2ビザ」という日系のアメリカ駐在員向けのビザ取得を目指しました。こ の「E-2ビザ」取得するにはアメリカの企業に「管理職・専門職」などの立場で雇用される必要があります。

こんなにビザの種類があってよく分からないよ!ってなりますよね。なので「ビザサポー トします!」と求人に書かれてる企業なら安心してビザの申請サポートをやってくれる ので安心です。

実際、僕の行く日系サロンもビザスポンサー(ビザ申請のサポートか ら手続き代行など雇用主としてやってくれます)となってやって貰えてます。

それ以外に必要なものは【アメリカの美容師免許】です!アメリカには日本のように「美容師の資格」というものは無く、【コスメトロジーライ センス】といった美容師・ネイリスト・エステティシャンをまとめたライセンスが有ります。

運転免許証などもそうですが、州によって免許が別々なので(書き換えが出来 るものもありますが)自分が働く州のライセンスが必要になります。 当然、日本同様に美容学校に行かなくてはなりません。。

ですが日本でのキャリアがどれくらいの期間かによってはテストのみ受けて合格すれば ライセンスが貰える州、日本の美容師免許をそのまま書き換えられる州もありますので 勤めるアメリカサロンの場所によるのでここでは説明は省きます。

具体的にどんな手続きを行ったか

僕が申請する「E-2ビザ」は日米の企業間の労働ビザで、個人で書類を大変なので専門の 弁護士に協力してもらいました。
まず必要な手続きとして、ビザ取得の為にアメリカ大使館にて面接でビザ申請の許可をもらわなければいけません。

日本国籍の人(日本のパスポート所有者)は3ヶ月以内の観 光であればビザは免除されますが、アメリカの大学に留学や就労、移住が目的であれば基 本的にアメリカ大使館での面接で合格しなければなりません。(もちろん、却下されて行 けない可能性だってあります)

(1)DS-160・DS-156E(Eビザの場合)の作成

アメリカ大使館でのビザ面接を受ける為の申請書です。
個人で申請する場合はアメリカ大使館のサイト上でオンラインで申請できますが、僕の場 合は弁護士に一度確認してもらう為にプリントアウトして記入しました。

(2)ビザ申請料金の支払い

アメリカ大使館に支払います。ビザの種類によって申請料金が変わりますが、Eビザは 205米ドル(日本円で22550円くらいです)

(3)アメリカ大使館にて面接

必要書類を持参して東京、又は大阪のアメリカ大使館にて面接です。
合否はその場で告げられますので、許可がもらえれば約7日後にビザの貼られたパスポー トが自宅に郵送されます。

(4)美容専門学校の卒業証明書など

次に、アメリカの美容師免許を申請する際に必要になる物も日本にいる間に用意します。
僕の場合は卒業証明書と履修単位証明書を取得しておきました。

Certificate of attendance (履修単位証明書)
Graduation certificate (卒業証明書)

念のため、高校の卒業証明書もあったほうが良いらしいです!
必ず、英文で貰ってくださいね!

大使館に提出する書類もアメリカの美容師免許申請などは必ず英文に訳された書類出ない とダメです! 英文で貰えない場合は自分で英文に翻訳するしかありません。 受け取る向こう側が翻訳してはくれず、不備として却下されてしまうので気をつけましょ う。。

渡米の準備

とにかく渡米するまでの間にできるだけ語学力をつけてから行った方が良いと思いました。
僕が行った勉強法は、とにかく「英語漬け」の生活。

具体的にはYouTube・英文で書かれた英語のテキスト・スピードラーニングなどなど、、
耳で聴くもの、目で見るものをなるべく英語にしました(iPhoneの言語設定も英語に 笑) 特にオススメなのはYouTubeなどの動画類は学習用の動画では無くて、日常会話に近いス ピードで聴くのが本当にオススメです!
あとはアメリカは車社会なので、現地で車が必要になる事を想定してお金もある程度は必 要ですよね。 その他、生活必需品はある程度日本で用意してどうしても必要な物は現地で調達しようと 思います。

今どんな気持ちか

日本で11年、美容師としてキャリアを積んでいざ念願だった海外へ!

今はワクワクと不安が7:3くらいですかね笑

今までの日本での経験を活かせるところは活かしつつ、新しい国の文化や生活にも早く馴染めるように頑張ります!

著者

Imai Yosuke