秋冬になると空気が変わるように、メイクも季節に合わせてアップデートしたくなりませんか? この時期にぜひ取り入れてほしいのが、くすみカラーや深みのある色味を使った「深みメイク」です。ブラウン・バーガンディ・カーキといった落ち着いたトーンのカラーを組み合わせるだけで、顔全体に奥行きと色気が生まれ、ぐっと洗練された印象になります。今回は深みメイクの基本から、アイシャドウ・リップ・チーク・シェーディングまで、パーツごとの具体的なやり方とポイントをわかりやすくご紹介します。毎年同じようなメイクをしているという方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
深みメイクとは?秋冬に選ばれる理由
「深みメイク」とは、ひと言でいうと”大人の色気と落ち着きを引き出すメイク”のことです。鮮やかな明るい色ではなく、ブラウン・バーガンディ(深みのある赤ワイン色)・カーキ・テラコッタなど、くすみがかった低彩度のカラーを主役に据えるのが最大の特徴です。
秋冬にこのメイクが注目される理由は、季節の空気感とカラーパレットが見事にマッチするから。木の葉が色づき、街全体がウォームトーンに染まるこの季節は、深みカラーが肌になじみやすく、浮かずに自然とこなれて見えます。春夏のフレッシュで透明感のあるメイクとは対照的に、秋冬の深みメイクは”落とし込まれた美しさ”とでも言うような、熟成した魅力を演出してくれます。
また、深みメイクは顔の立体感を強調しやすいという点でも優れています。アイシャドウやチーク、シェーディングに深みのあるカラーを使うことで、骨格に沿った影が生まれ、彫りの深いシャープな顔立ちに近づけます。「幼く見られやすい」「顔がぼんやりして見える」という悩みを持つ方にも、深みメイクは頼れる存在です。
さらに、使うカラーのトーンが落ち着いているため、派手に見えず、オフィスやデートなどさまざまなシーンにも対応できる汎用性の高さも魅力のひとつ。一度マスターしてしまえば、日常使いからちょっとした特別な日まで幅広く活躍するメイク術です。
印象を決めるアイシャドウの選び方と塗り方
深みメイクの主役はなんといってもアイシャドウです。目元のカラー選びと塗り方次第で、仕上がりの印象が大きく変わります。自分がなりたいイメージに合わせてカラーを選んでみましょう。
バーガンディ・ブラウンで色気のある目元に
秋冬の深みメイクにおいて最も使いやすいのが、バーガンディとブラウンの組み合わせです。バーガンディは赤みのある深いワインカラーで、目元に血色感と色っぽさをプラスしてくれます。単色で使うよりも、淡いベージュブラウンとグラデーションにするとより垢抜けた仕上がりになります。
塗り方のポイントは、目のキワにのみ集中させるのではなく、アイホール全体にふんわりと広げること。特にアイホールの中央から目尻にかけてやや濃いめのバーガンディを重ねると、奥行きのある立体的な目元が完成します。
カーキでつくるクールなこなれ感
「甘さよりもかっこよさを出したい」という方にはカーキがおすすめです。カーキはオリーブやモスグリーンに近い、くすみのあるグリーン系ブラウンで、クールでスタイリッシュな印象を作るのが得意なカラーです。日本人の肌のイエローベースとも相性がよく、肌をくすませずに健康的に見せてくれる効果も期待できます。
カーキは単体で使うよりも、ゴールドやテラコッタと組み合わせるとより洗練された印象になります。目尻側にカーキ、目頭側にゴールドを入れるだけでラグジュアリーな雰囲気が生まれます。
アイシャドウをアイライナー代わりに使うテクニック
深みメイクをよりナチュラルに仕上げたいなら、アイライナーをあえて使わないのがおすすめです。代わりに、濃いめのブラウンやカーキのアイシャドウを細い筆でとり、まつ毛の生え際に沿って細く入れていきましょう。ラインがにじむように自然になじむので、抜け感のあるソフトな目元が完成します。ペンシルやリキッドライナーのシャープさとは異なる、ふんわりとしたフェミニンな目元に仕上がるのが特徴です。
リップ&眉で完成度をぐっと上げるコツ
アイシャドウと並んで深みメイクの要となるのが、リップと眉毛の仕上げ方です。この2つのバランスを整えることで、メイク全体に統一感が生まれます。
ボルドー・バーガンディリップで主役感を演出
深みメイクにはリップも同じトーンで統一するのが基本です。ボルドーやバーガンディ、レッドブラウンなど、深みのある色味のリップを選びましょう。マットな質感だとよりドラマティックな印象に、グロスを重ねるとリッチで色っぽい仕上がりになります。
「深みカラーのリップを持っていない」という方には、手持ちのリップにダークカラーのグロスを重ねる方法がおすすめです。普段使いのピンクやコーラルのリップに、ボルドー系やブラウン系のグロスをひと塗りするだけで、ワントーン暗めの深みカラーに仕上がります。新しくリップを購入しなくても手軽に試せるのがうれしいポイントです。
リップを塗る際は、まずリップライナーでフチを整えると発色が長持ちし、輪郭もくっきりと仕上がります。特にボルドーなど濃いめのカラーはフチが崩れやすいため、リップライナーの活用がおすすめです。
眉はダークブラウンではっきりと
深みメイクに合わせる眉は、ダークブラウンのアイブロウペンシルやパウダーを使って、しっかりとした存在感を出すのがポイントです。眉を薄く仕上げてしまうと、アイシャドウやリップとのバランスが崩れ、全体がぼんやりとした印象になりがちです。
眉の形は自分の骨格に合ったものを基本にしつつ、やや直線的なフラット眉にするとよりスタイリッシュな深みメイクに仕上がります。眉尻はしっかり描ききることで、顔全体が引き締まって見えます。眉マスカラを使う場合は、ダークブラウンやグレーブラウンを選ぶと統一感が出やすいです。
チーク&シェーディングで立体感を引き出す方法
深みメイクの仕上がりを大きく左右するのが、チークとシェーディングの使い方です。この2ステップをていねいに行うことで、顔に奥行きと立体感が生まれ、まるで骨格から美しいような印象になります。
チークはブラウン系オレンジで自然なツヤ感を
深みメイクに合わせるチークは、オレンジの中でもブラウン寄りの落ち着いたカラーを選ぶのがポイントです。明るいコーラルやピンクのチークでは、深みメイクとのトーンが合わずちぐはぐな印象になることがあります。テラコッタやブリックオレンジなど、くすみを帯びたトーンのチークを選ぶと、深みメイク全体に統一感が生まれます。
チークを入れる位置は、こめかみあたりから頬骨に向かって斜めに、楕円形を描くように入れるのがおすすめです。主張しすぎず、ほんのりと血色感を与えることができます。ブラシは広めのものを使い、余分な粉を払ってから軽いタッチで重ねていくと自然に仕上がります。
また、チークの上からハイライトをさりげなく乗せると、頬骨に光が集まり、よりメリハリのある立体的な顔立ちになります。パール感のある淡いゴールドやピンクゴールドのハイライトは、深みメイクのカラーとも好相性です。
シェーディングで深みと小顔効果を同時に叶える
深みメイクの仕上げに欠かせないのがシェーディングです。顔の輪郭や凹凸を強調することで、メイク全体に深みとリアルな立体感をプラスできます。
シェーディングに使うカラーは、肌よりワントーン〜ツートーン暗めのブラウンを選びましょう。グレーがかったクールブラウンよりも、ウォームブラウンやアッシュブラウンの方が自然に仕上がりやすいです。
入れる場所は、額の生え際・こめかみ・頬の外側・あご先・鼻筋の両サイドが基本です。特にこめかみからフェイスラインにかけて入れると、小顔効果が高まります。硬いシェーディングよりも、パウダータイプのものをふわっとなじませる方が自然に見えます。量を入れすぎると厚化粧に見えてしまうため、「これで足りるかな?」と思うくらいの量から少しずつ重ねていくのがコツです。
深みメイクを長持ちさせるベースメイクの下準備
せっかく丁寧に仕上げた深みメイクも、ベースが崩れてしまっては台なしです。秋冬は乾燥しやすい季節のため、ベースメイクの前の保湿ケアが特に重要になります。
メイク前のスキンケアでは、化粧水・乳液・保湿クリームをしっかりと重ね、肌の水分と油分のバランスを整えておきましょう。特に目元や口元は乾燥しやすいため、アイクリームやリップクリームを先につけておくと、アイシャドウやリップのヨレを防ぎやすくなります。
ベースメイクには、保湿成分配合のリキッドファンデーションやクッションファンデーションがおすすめです。乾燥肌の方はパウダーファンデーションだけで仕上げると粉浮きが気になることがあるため、軽くリキッドで下地を作った後に薄くパウダーをはたくと崩れにくくなります。
コンシーラーでクマやくすみをカバーしてから深みメイクをのせると、カラーの発色がより鮮やかになり、仕上がりの完成度がぐっと上がります。目の下のクマが目立つと深みメイクと混ざってくすんで見えることがあるため、このひと手間を惜しまないことが大切です。
最後にフィックスミストやセッティングスプレーを全体にひと吹きすると、メイクの持ちが向上し、夕方まで美しい深みメイクをキープしやすくなります。
まとめ
秋冬の深みメイクは、ブラウン・バーガンディ・カーキなど落ち着いたカラーをうまく組み合わせることで、大人っぽく洗練された印象を手軽に作れるメイク術です。アイシャドウのグラデーション・深みカラーのリップ・ブラウンチーク・シェーディングをそれぞれ丁寧に重ねることで、顔全体に奥行きと立体感が生まれます。使用するカラーのトーンが落ち着いているため、オフィスでも日常でも違和感なく楽しめるのもうれしいポイントです。今シーズンはぜひ深みメイクに挑戦して、いつもとひと味違う自分を発見してみてください。
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2026.06.10
著者
MIKA
美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。
