デジタルパーマと普通のパーマの違いを徹底解説!仕組み・持ち・乾かし方まで

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監修者:YOSHIE

美容師として10年以上の経験を持ち、カット、カラー、パーマなど幅広い施術を担当。髪質や骨格に合わせたスタイル提案を得意とし、多くの顧客のヘアデザインをサポートしてきた。現在は美容関連メディアの監修者として、ヘアケアやヘアスタイルに関する専門情報の監修を行っている。

「デジタルパーマって、普通のパーマと何が違うの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?美容室でメニューを見ても、どちらを選べばいいか迷ってしまう方は少なくありません。実は、この2つのパーマは仕組みも特徴もかなり異なります。自分の髪質やライフスタイルに合ったパーマを選ぶことが、理想のスタイルを長く楽しむための大切なポイントです。この記事では、パーマの基本的な原理から、それぞれのメリット・デメリット、乾かし方やスタイリングのコツまでを丁寧に解説していきます。パーマを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

パーマの基本原理|髪の毛に「形」が定着するしくみ

パーマといえばロッドで巻いて薬をつけるイメージがありますよね。でも、なぜあの作業で髪にカールが定着するのでしょうか?まずはその仕組みを知っておくと、デジタルパーマと普通のパーマの違いもぐっとわかりやすくなります。

髪の毛の主成分は、爪と同じ「ケラチン」というたんぱく質です。ケラチンは18種類のアミノ酸から構成されており、その中でも特に多く含まれているのが「シスチン」というアミノ酸です。このシスチンは「シスチン結合(S-S結合)」と呼ばれる結合で繋がっており、はしごのような構造を形成しています。

パーマは、このシスチン結合を一度切断し、ロッドで形を作った状態で再結合させることでカールを定着させます。具体的には以下の2ステップで行われます。

1液(還元剤)の工程
まず、アルカリ剤によって髪のキューティクル(表面の鱗状の組織)を開き、内部に薬剤が浸透しやすい状態にします。次に、還元剤がシスチン結合を切断します。この段階で、髪はロッドの形に沿って柔軟に変形できる状態になります。

2液(酸化剤)の工程
ロッドに巻いたまま2液を塗布すると、酸化剤の働きによって切断されていたシスチン結合が再度くっつきます。この時、ロッドの形に合わせてカールが固定されるのです。

つまり、デジタルパーマも普通のパーマも、この「切断→再結合」という原理は共通しています。違いが生まれるのは、再結合を助ける際に「熱を使うかどうか」という点です。このポイントが、2種類のパーマの仕上がりや持ち、ダメージの差につながっています。

パーマの種類を選ぶ前に、自分の髪質や目指すスタイルを把握しておくことが大切です。次のセクションから、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

普通のパーマ(コールドパーマ)の特徴と乾かし方

美容室でオーダーする一般的なパーマは「コールドパーマ」と呼ばれています。「コールド」という名の通り、基本的には熱を使わず、薬剤の力だけでカールを形成するのが特徴です。

コールドパーマの仕組み

薬剤を塗布してロッドに巻き付け、所定の時間を置いた後に2液で定着させます。パーマがかかりにくい太くてしっかりした髪質の方の場合は、頭全体を温める「加温処理」を行うこともありますが、デジタルパーマのようにロッド1本1本を個別に加熱するわけではありません。

使用するロッドのサイズは豊富で、男性のショートヘアにも対応できる細いロッドから、ゆるふわな大きめカールに使う太いロッドまでさまざまです。カールの大きさや強さのバリエーションが広く、比較的幅広いスタイルに対応できるのが強みです。

仕上がりと乾かし方のポイント

コールドパーマは「濡れているときにカールが強く出る」という性質があります。お風呂上がりなどしっかり濡れている状態では、くるくるとしたしっかりめのカールが出ますが、ドライヤーで乾かしていくにつれてゆるやかなウェーブに変化していきます。

この特性を活かすために、スタイリングの際は以下のことを意識するとカールをきれいに出しやすくなります。

  • タオルドライ後、軽く水分を残した状態でスタイリング剤を揉み込む
  • ムースやジェルなど水分を含んだスタイリング剤との相性が良い
  • ドライヤーは下から風を当てず、上から優しくディフューザーを使うとカールが崩れにくい
  • 完全に乾かすよりも、少し湿り気を残したほうがカールが持続しやすい

持続期間の目安

パーマをかけた当初の強さや、その後のヘアケア方法にもよりますが、コールドパーマの持ちは一般的に1〜2ヶ月程度とされています。パーマ後は保湿力の高いシャンプーやトリートメントを使い、なるべくカールを長持ちさせるケアを心がけましょう。

デジタルパーマの特徴と乾かし方|形状記憶で長持ちカール

デジタルパーマは「形状記憶パーマ」とも呼ばれており、その名のとおり髪に形を記憶させることができる最新技術を使ったパーマです。薬剤の力に加えて熱の力を組み合わせることで、より深く安定したカールを実現します。

デジタルパーマの仕組み

1液で髪のシスチン結合を切断した後、専用の機器を使ってロッド1本1本に個別に熱を加えながら2液を浸透させていきます。この熱処理によって、カールがより強固に記憶されるため、乾かしても形が崩れにくくなるのが特徴です。

温度は一般的に60〜180℃前後(担当美容師や使用薬剤によって異なります)に設定されており、この加熱によってたんぱく質レベルでカール形状が定着します。

仕上がりと乾かし方のポイント

コールドパーマとは逆で、デジタルパーマは「乾いたときにカールが最もきれいに出る」という性質があります。濡れている状態ではカールがゆるく見えますが、ドライヤーで乾かしていくにつれてしっかりとしたカールが戻ってきます。

スタイリングのポイントは以下のとおりです。

  • タオルドライ後、半乾きの状態でアウトバストリートメントやスタイリングオイルをなじませる
  • カールを手でくるくると束ねながら、下から持ち上げるようにドライヤーをあてる
  • 完全に乾かすことでカールがしっかり出るので、乾かし不足に注意
  • 乾いた後にヘアオイルやワックスで仕上げると、ツヤとまとまり感がアップ

コールドパーマのようにムースでしっとりさせる必要がなく、ドライヤーで乾かすだけでセットが完成するため、毎朝のスタイリング時間を短縮できるのも大きな魅力です。

持続期間の目安

デジタルパーマのカールは、熱によってたんぱく質レベルで定着しているため、コールドパーマよりも持ちが格段に良いのが特徴です。個人差はありますが、カットで髪を切らない限りは半永久的にカールが残るとされています。ただし、時間の経過とともにカールの弾力は少しずつ弱くなっていくのは自然なことです。

デジタルパーマのメリット・デメリットを正直に解説

「デジタルパーマにしたいけど、自分に合っているか不安…」という方に向けて、メリットとデメリットを正直にお伝えします。どちらの側面も理解したうえで選ぶことが、失敗しないパーマ選びの第一歩です。

デジタルパーマのメリット

① パーマが長持ちする
前のセクションでもお伝えしたとおり、カールの持ちはコールドパーマよりも圧倒的に優れています。パーマをかける頻度を減らしたい方や、しっかりカールをキープしたい方に向いています。

② かかりにくい髪質でもパーマが定着しやすい
もともとパーマがかかりにくいと言われる太い髪質や、コシの強い髪の方でも、熱の力を使うことでしっかりカールが定着しやすくなります。「以前パーマをかけたらすぐ落ちてしまった」という経験がある方にも試していただきやすいパーマです。

③ 毎日のスタイリングが楽になる
乾かすだけでカールが出るので、朝の準備時間を短縮できます。忙しい方や、スタイリングに時間をかけたくない方にとって、これは非常に大きなメリットといえるでしょう。

④ クセ毛・縮毛矯正済みの髪でもパーマを楽しめる
かつては縮毛矯正を一度かけてしまうとパーマはかけられないとされていましたが、デジタルパーマの登場によって、縮毛矯正済みの髪やクセ毛の方もパーマスタイルを楽しめるケースが増えました。ただし、ダメージ状態によっては難しい場合もあるため、美容師への相談は必須です。

⑤ 立体的で弾力のあるカールが出やすい
熱とたんぱく質の反応によって、ふわっとしたエアリーなカールや、弾力のある立体的なウェーブが出やすくなります。

デジタルパーマのデメリット

① 細かいカールやタイトなウェーブは苦手
デジタルパーマに使用するロッドは機器を内蔵している分サイズが大きく、コールドパーマのような細かいカールをつけることが難しい場合があります。ピンパーマのような細かいウェーブを希望する方には不向きな場合があります。

② ハイダメージ毛には施術できないことがある
ブリーチを繰り返している方や、ひどくダメージを受けている方は、チリチリになってしまうリスクがあるとされています。施術前に美容師が毛髪診断を行い、施術可否を判断します。

③ コールドパーマよりも施術ダメージが出やすい
熱と薬剤の両方を使うため、どうしても髪への負担はコールドパーマよりも大きくなる傾向があります。施術後のホームケアを丁寧に行うことが、ダメージを最小限に抑えるカギです。

④ ストレートに戻すには追加ダメージが必要
パーマが持ちすぎるデジタルパーマのデメリットとして、「ストレートに戻したくなった時」の問題があります。ストレートパーマや縮毛矯正をかけ直す必要があり、その分さらに髪にダメージが蓄積されます。

⑤ 短い髪・量が多すぎる髪には不向きなことも
ロッドを巻きつけるのに十分な長さが必要なため、極端に短いショートヘアにはかけられない場合があります。また、量が多すぎる場合は重みでカールが弱く感じることもあります。

自分に合うのはどっち?パーマ選びのポイントと注意点

ここまでの内容を踏まえて、「結局、自分はどちらのパーマが向いているの?」という疑問にお答えします。以下のポイントを参考にしながら、美容師さんと相談して選んでみてください。

コールドパーマが向いている方

  • 細かいウェーブやタイトなカールにしたい
  • 比較的健康な髪質でダメージが少ない
  • パーマ費用を抑えたい(デジタルパーマより施術費用が低い傾向があります)
  • 濡れ感スタイルやウェット仕上げのスタイリングが好き
  • ショートやボブなど、毛量が少ない・毛が短い

デジタルパーマが向いている方

  • ふわふわとしたエアリーなカールや大きめウェーブを希望
  • 毎朝のスタイリングを楽にしたい
  • パーマの持ちを重視している
  • 以前コールドパーマをかけたが落ちやすかった
  • ミディアム〜ロングヘアで、毛量が適度にある
  • クセ毛や縮毛矯正済みの髪でもパーマを楽しみたい

パーマ前に確認しておきたいこと

どちらのパーマを選ぶにしても、施術前に美容師としっかり相談することが大切です。特に以下の点は必ず伝えておきましょう。

  • 直近のカラー・ブリーチ・縮毛矯正の履歴
  • 現在の髪のダメージ状態
  • 希望のカールの大きさ・強さ
  • 毎日のスタイリング方法や使いたいスタイリング剤

美容師はプロとして髪の状態を診断したうえで、最適な施術を提案してくれます。「なんとなくこっちかな」で決めず、しっかりカウンセリングを受けることが、理想のパーマスタイルを手に入れるための近道です。

まとめ

デジタルパーマと普通のパーマ(コールドパーマ)は、どちらも「髪のシスチン結合を切断・再結合させる」という基本原理は共通しています。大きな違いは、熱を使うかどうかという点です。コールドパーマは薬剤の力でカールを作り、濡れているときにカールが強く出ます。一方、デジタルパーマは熱と薬剤を組み合わせることで形状記憶させ、乾かしたときにカールが最もきれいに現れます。持ちの良さや乾かすだけで決まるスタイリングのしやすさはデジタルパーマの魅力ですが、ダメージリスクや細かいカールへの対応など、注意点もあります。自分の髪質・求めるスタイル・ライフスタイルを照らし合わせて、ぜひ美容師さんと相談しながら最適なパーマを選んでみてください。

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著者

MIKA

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美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。