市販カラー剤とサロンカラーの違い5つ|成分・仕上がり・ダメージを徹底比較

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監修者:YOSHIE

美容師として10年以上の経験を持ち、カット、カラー、パーマなど幅広い施術を担当。髪質や骨格に合わせたスタイル提案を得意とし、多くの顧客のヘアデザインをサポートしてきた。現在は美容関連メディアの監修者として、ヘアケアやヘアスタイルに関する専門情報の監修を行っている。

気分転換やイメージチェンジにヘアカラーを楽しんでいる方は多いですよね。自宅でできるセルフカラーはコストや手軽さが魅力ですが、「サロンと何が違うの?」「ダメージが気になる」という疑問を持つ方も少なくありません。実は市販のカラー剤とサロンのカラー剤は、成分・仕上がり・髪へのダメージという点で大きく異なります。この記事では、その違いをわかりやすく解説しながら、自分のライフスタイルやヘアの状態に合った選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ヘアカラーの基本的な仕組みと成分の違い

まずはヘアカラーそのものの仕組みから理解しておきましょう。市販のカラー剤とサロンのカラー剤は、使われる成分こそ異なりますが、髪に色をつけるという基本的な原理は同じです。

ヘアカラーは主に「1剤(1液)」と「2剤(2液)」の2種類の薬剤を混ぜ合わせて使います。

1剤に含まれる主な成分
酸化染料(パラフェニレンジアミンなど):髪に色素を定着させる役割
アルカリ剤(アンモニアやモノエタノールアミンなど):髪のキューティクルを開いて染料を浸透させる役割

2剤に含まれる主な成分
酸化剤(過酸化水素水など):1剤の酸化染料を発色・定着させる役割

この1剤と2剤を混合することで化学反応が起き、髪の内部にまで色素が入り込んで発色します。仕組みは共通していますが、配合される成分の種類や濃度が市販品とサロン品では大きく異なります。

サロンで使われる薬剤の中には、美容師免許(国家資格)を持つ人だけが扱えるものがあります。これは法律によって定められており、適切な知識なしに使用すると頭皮や髪へのトラブルにつながる可能性があるためです。市販品はあくまで一般の方が安全に使えるよう成分が調整されており、それ自体が品質の違いにつながっています。自分でカラーをする際は、こうした背景を理解しておくことが大切です。

市販カラー剤でムラになりにくい理由とダメージの関係

「市販のカラー剤を使ってみたけど、意外とムラにならなかった」という経験をお持ちの方もいると思います。実はこれには明確な理由があります。

サロンのカラー剤は何十種類もの色味が用意されており、美容師が髪質・毛量・ダメージ具合に合わせてオーダーメイドで調合します。さらにカラーを塗る際は、均一に染まるよう細かくブロッキング(髪を分けること)しながら丁寧に塗り進めていきます。この技術があるからこそ、きれいなムラのない仕上がりが実現できるのです。

一方、市販のカラー剤はどんな髪質の方でも、誰が使っても同じように染まることを目標に設計されています。一般の方がサロンのように均一に薬剤を塗ることは難しく、どうしても塗りムラが生じます。そこで市販品では薬剤そのものを強くすることでムラを補うという方法が取られています。つまり、少量しかついていない部分でもしっかり染まるよう、薬剤のパワーを高めているのです。

これがダメージの原因につながります。薬剤が強いということは、本来染める必要がない部分にまで作用してしまうため、髪への負担が大きくなります。また、繰り返し使うことで根元と毛先の明るさに差が出やすくなり、ある時点から均一に染めることが難しくなってしまうこともあります。

一度ムラになってしまった髪は、サロンでのカラーでも修正が難しくなることがあります。セルフカラーを続ける場合は、ダメージケアを意識したヘアケアを並行して行うことが重要です。

泡カラーのメリットと知っておきたいリスク

市販カラー剤の中でも特に人気なのが「泡カラー」です。モコモコの泡状になっているため塗りやすく、液垂れの心配も少ないことから手軽に使える点が支持されています。しかし、その使いやすさの裏に少し注意が必要な点があります。

泡カラーが泡立つのは、カラー剤の中に界面活性剤が配合されているためです。界面活性剤はシャンプーや台所用洗剤にも使われている成分で、汚れを浮かせたり泡立ちをよくしたりする働きがあります。

ただし、この界面活性剤には薬剤の浸透力を高める効果もあります。浸透力が上がるということは、カラー剤に含まれるアルカリ剤が髪の芯の部分(コルテックスと呼ばれる箇所)まで届きやすくなることを意味します。髪の芯まで薬剤が入り込むと、タンパク質や水分が失われ、ダメージが蓄積しやすくなります。

  • 泡カラーのメリット:塗りやすい・液垂れしにくい・初心者でも扱いやすい
  • 泡カラーのデメリット:界面活性剤による浸透力アップでダメージが蓄積しやすい

泡カラーを使うこと自体は決して悪いことではありませんが、継続的に使う場合はダメージが蓄積しやすいことを念頭に置いておくことが大切です。使用後は洗い流さないトリートメントやヘアオイルなどでしっかりケアすることをおすすめします。週1回のヘアマスクなども取り入れると、より髪のコンディションを維持しやすくなります。

サロンカラーならではの仕上がりとアフターケアの質

サロンカラーが人気な理由は、発色や持ちのよさだけではありません。施術後の「手触りのよさ」や「ツヤ感」に驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。これにはサロンならではのカラー剤とケアの工夫が関係しています。

サロンのカラー剤にはトリートメント成分が配合されているものが多い

サロンで使われるカラー剤には、髪を補修・保護するトリートメント成分があらかじめ配合されているものが多くあります。カラー施術をしながら同時に髪に栄養を補給できるため、カラー後に「なんとなく髪がしっとりした気がする」と感じるのはそのためです。

弱酸性シャンプーによる仕上げ

カラーを行うとアルカリ剤の影響で髪はアルカリ性に傾きます。サロンではカラー後に弱酸性のシャンプーで仕上げることが多く、これにより髪のpHを整えてキューティクルを閉じる手助けをします。その結果、色持ちがよくなり、ツヤのある髪に仕上がりやすくなります。

美容師による丁寧な塗布技術

前述のとおり、サロンでは髪質・毛量・状態に合わせて薬剤を調合し、ブロッキングをしながら均一に塗り進めます。根元から毛先まで美しいグラデーションをつくれるのは、この技術力があってこそです。

セルフカラーでは難しいこまやかな調整をプロに任せられることが、サロンカラーの大きな強みといえます。価格は高くなりますが、仕上がりの質やダメージの少なさを考えると、特に大切なイベント前や傷みが気になるタイミングではサロンを選ぶことも選択肢のひとつです。

市販・サロンどちらを選ぶ?自分に合った使い分け方

市販カラー剤とサロンカラー、どちらが正解というわけではありません。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルや髪の状態に合わせて上手に使い分けることが大切です。

市販カラー剤のメリット・デメリット

内容
メリット コストが抑えられる・好きな時間にできる・手軽にイメージチェンジできる
デメリット 薬剤が強めでダメージが出やすい・色持ちが短い・繰り返しでムラが生じやすい

サロンカラーのメリット・デメリット

内容
メリット 仕上がりがきれい・ダメージが最小限・色持ちがよい・細かい色の調整ができる
デメリット コストがかかる・予約や通う手間がある

また、どちらを選ぶにしても忘れてはいけないのがアレルギーへの注意です。ヘアカラーに含まれる成分は、体質によってアレルギー反応を引き起こす可能性があります。これまで問題なかった方でも、ある日突然かゆみやヒリヒリ感などの症状が出ることがあります。このような症状が現れた場合はすぐに使用を中断し、専門機関への相談をおすすめします。

肌が敏感な方はサロンで地肌につけないカラー技法(ゼロタッチや根元ギリギリカラーなど)を相談するのもひとつの方法です。

まとめ

市販カラー剤はコスパと手軽さが魅力ですが、薬剤が強めでダメージが蓄積しやすいという側面があります。一方、サロンカラーはプロの技術と上質な薬剤により、仕上がりの美しさとダメージの少なさが期待できます。泡カラーは使いやすい反面、界面活性剤による浸透力アップでダメージが起こりやすいことも覚えておきましょう。どちらを選ぶにしても、定期的なトリートメントや洗い流さないヘアケアアイテムを取り入れながら、髪のコンディションを整えることが長く美しい髪をキープするコツです。自分の髪の状態とライフスタイルに合わせた賢いカラーライフを楽しんでください。

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著者

MIKA

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美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。