日本酒の製造過程で作られる酒粕(さけかす)は、伝統的な日本料理などにもよく使われているおなじみの発酵食品ですが、
この酒粕には栄養成分がぎっしりと詰まっていることから、美容のスーパーフードとも言われているんです!
しかし、酒粕にあまり馴染みの無い方にとっては、どのように酒粕を取り入れたらいいのか、今一分かりにくいですよね。
そこで、酒粕の効果的な取り入れ方を始め、酒粕に含まれた成分や美容効果など今回は「酒粕」について徹底解剖しちゃいます!
目次
スーパー美容フード”酒粕”とは?
日本酒を製造する過程において、発酵した後にお酒を絞ると液体と固体に分類されます。
このとき、絞ったときに残る固体(搾りかす)が「酒粕」です。
酒粕にはいくつかの種類に分かれており、最も手に入れやすいのがスーパーで売られている四角い板状になった「板粕」と呼ばれている種類です。
それ以外にも板粕よりも柔らかな酒粕を集めた「ばら粕」や、熟成発酵させた「踏込粕」、ペースト状に加工した「練り粕」などもあり、
また、酒粕は純米酒や吟醸酒といった、作られている日本酒の種類によって風味や味わいが微妙に変わります。
食べ比べてみて、自分の好みにあった酒粕を見つけてみてください。
酒粕の美容効果とは?
米麹に酵母菌を加えて発酵させて作られている酒粕には、様々な栄養成分が含まれており、
その中には美容に関する栄養成分も沢山含まれています。
特に注目したいのが、シミやくすみができる原因とされる「メラニン色素」の生成を抑える効果のある、
「アルブチン」、「コウジ酸」、「フェルラ酸」の3つの美白成分が含まれているという事です。
これらの成分は美白化粧品にもよく配合されているので、高価な化粧品に頼らずに酒粕を食べるだけで美白ケアをすることができるんです!
さらに、ポリフェノールの1種である「フェルラ酸」には、抗酸化作用や紫外線を吸収する効果があり、数々の美肌効果が期待できます。
また、乾燥肌の方にも嬉しい効果があります。
酒粕にはアミノ酸が白米の500倍以上も含まれていることから優れた保湿効果があり、
キメを整えて肌をしっとりと潤わせてくれますよ。
酒粕の効果的に取り入れるには?
酒粕は様々な料理に相性が抜群で、特にスープ系に加えたり、酒粕を使ったお漬物も人気です。
効果的に取り入れるには、ヘルシーな料理に加えて取り入れるのがおすすめで、
特に粕汁は酒粕に含まれた美容効果だけでなく、身体が温まるので代謝アップも期待できるのでおすすめです。
さらに、寒い日は野菜をたっぷりと入れた鍋に酒粕を加えると風味も出て美味しく食べることができます。
また、酒粕を使ったドリンクも手軽に取り入れる事ができるのでおすすめです!
水と砂糖、塩、そして生姜を加える事で甘酒を作る事も可能で、その他にも牛乳と砂糖を加えた酒粕ミルクは、
マイルドな味わいで、お酒の風味が苦手な方でも飲みやすいかもしれません。
酒粕を使ったヘルシースイーツも大人気!
さらに酒粕を加えたスイーツも人気があります。
チーズケーキやビスケット、アイスクリームといった、おなじみのスイーツにも酒粕をプラスすると、
ほのかにお酒の風味が広がり、大人向けのスイーツに変身します!
お酒が好きという方なら、一度食べたら病みつきになるかもしれませんよ。
スキンケアとしても使える!
さらに酒粕は食べて摂取するだけでなく、顔に直接塗って使うスキンケアとしても使用できるんです!
溶かした酒粕を使って洗顔やパックをすることもでき、酒粕のスキンケアには肌トラブルや乾燥肌の改善といった多くの美容効果が期待できるのでぜひお試してみてください。
酒粕の保存方法や注意点!
酒粕を保存する際は、保存容器に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
常温保存は、開封前なら直射日光を避ければ大丈夫ですが、開封後は乾燥してしまうので、なるべく控えるようにしましょう。
長期間保存したい場合は、ラップで包んだり、ジッパー付き袋に入れて冷凍保存できますが、時間が経つごとにパサパサとしてくるのでご注意ください。
また、日本酒を絞って作られている酒粕には当然アルコールが含まれており、
ビールに含まれたアルコールとほぼ同じ量の5~8%のアルコールが含まれていると言われています。
さらにアルコールの香りがすることもあり、お子さんやお酒が苦手な方には注意が必要です。
しかし、酒粕に含まれているアルコールは加熱することで飛ばす事ができるので、
アルコールを控えたいという方は、加熱をして摂取するのがおすすめです。
まとめ
搾りかすでもある酒粕にこれほどの美容効果があるということに驚いたという方も多いかもしれません。
美容だけでなく健康にも良いので、酒粕を日常的に取り入れて健康で若々しい肌を手に入れましょう!
2018.12.11