美容従事者の方必見!カウンセリングの重要性と接客術

いくらカットなどの技術が上手でも、接客の腕によってスタイリストの人気も評価も変わってしまいます。

カウンセリングはスタイリストの仕事の中でも、とても大切なものなのです。

お客様の好みや要望、嫌いなスタイルなどを読み込んで技術に反映させます。

カウンセリングはこの3つが大切!

繁盛店のカウンセリングで徹底しているところのルールをまとめると

以下の3点をヒアリングしていることが多いです。

①スタイルのヒアリング

・希望の髪形となぜそのスタイルにしたいのか

・希望のカラー

・今まで行っていたスタイル

 

②悩みのヒアリング

・髪質、頭皮

・現在の状態(見た目から感じること)

・今までの美容室(イヤだったことなど)

 

③サービスの紹介

・メニュー詳細(どの価格のメニューにするか?)

・来店後のサービスについて

カウンセリングに強い=売上の伸びる美容師

カウンセリングをするということは、ゴールを設定することです。

ゴールがしっかりと決まっていないと、どのぐらいの距離なのかどこに向かえばいいのか分かりません。

お客様がお店を変える理由や満足していない理由で、『思ったとおりにならなかった』、『短く切られてしまったなどがありますが、全てカウンセリングでしっかりとゴールが決まっていない為におこります。

お客様は様々な方がいらっしゃいます。

好みを自ら細かく説明してくれる方や、なかなか話をしてくれない方、全ておまかせのお客様。

共通しているのはみなさん美容師ではない方なのです。言葉のやりとりだけではどうしても食い違いが生じてきます。

お客様に10cmを指で示してもらってください。美容師の提示する10cmとは結構かけ離れていると思います。

それを防ぐためにも実際に切る長さを指で示してあげたり、視覚の共有が大事になってきます。

カウンセリングのポイント

施術内容の確認

始めにお客様の要望をしっかり聞いて施術内容を説明します。専門用語を使わずに小学生でも分かるような説明を心がけてください。

デザインの確認

先程述べたように、言葉の説明だけではなく、実際に切る長さや、切った後の長さを指で示すのがおすすめです。

ボブと一言で言っても内側にカールする可愛らしいボブやカッコいい鋭角的な前下がりボブなど、種類がたくさんあります。ヘアカタログや携帯などで写真を使うのも良いでしょう。

時にはパーマをかける前にコテで巻いてあげたり、縮毛矯正をかけるまえに軽くアイロンで伸ばしてあげるのも単価アップにつながります。

施術料金の説明

これはお客様あるあるで良く耳にします。『思ったより高くなってしまった、『おすすめされたからトリートメントやったけど有料だった』などなど価格に関するトラブルは絶対に避けたいポイントです。

お客様によっては全く気にしない方もいらっしゃいますが、施術の料金やオプションメニューをおすすめする際にも価格はしっかりと説明しましょう。

施術時間の確認

実際の施術(カット)15分で説明しておいた方が良いでしょう。

最後の15分ではお客様との最終確認や次回の提案などをしっかり行いましょう。

早く終わる分には嫌な気持ちはしませんが、予定より10分〜15分遅れるとお客様は良い気はしません。

時間がないからと最終確認やお会計の時間を手短にしてしまうと雑に扱われたような気持ちになるものです。

悩みの共有

お客様は自分の髪の毛についてよく知っているものです。そして、クセや広がりなどをいかに抑えてヘアスタイルを整えたら良いか自分なりに考え、シャンプーや洗い流さないトリートメントなどで日々試行錯誤しています。

それなのに、いきなりクセが強い、ダメージが強いなどの言葉を並べてしまうとお客様はがっかりしてしまいます。

しっかりケアされているようですね。の一言があるだけで、また毎日がんばってケアしようと思えるようになります。

普段のお手入れ方法の確認

普段しっかりとドライヤーを使うのか

洗い流さないトリートメントはつけるか

スタイリングは使用するか、

普段のお手入れや生活スタイル、スタイリング方法によっておすすめのヘアスタイルなどが変わってきます。

お客様の要望通りにカットして満足で帰られても、普段のお手入れ方法とカットしたヘアスタイルが一致しないと、次の日には全く別の髪型になりどうしたら良いのか分からなくなります。

なかなかお手入れ方法や生活スタイルを変えるのは難しいものです。

お客様に負担の少ないお手入れでもしっかりとセットができるようにパーマや縮毛矯正などの提案もすると良いでしょう。

反対の意味を考えてみる

たとえば、重めのスタイルが好きとオーダーされた場合などには、表面的にそのまま受け流すのではなく、軽いのが嫌いな理由はあるのかな?と反対の思いを考えてみましょう。

本当はそこまで重くしたくないけど、以前スキすぎて軽くなりすぎてしまった事があるなど、内面で思っていた事があるかもしれません。

まとめ

新規のお客様だと好みや髪質お手入れ方法など全てを短時間で把握するのは難しいと思いますが、カウンセリングによってしっかりとお互いのゴールを一致するように決めなければなりません。

カウンセリングがスムーズに上手になれば、お客様の要望に合わせて自信をもってメニュー提案をすることができます。

結果的にお客様には満足を提供できて、私達美容師は単価アップに繋がります。

メニュー提案が苦手な美容師さんや店販商品のアプローチが苦手な美容師さんもいます。

カウンセリングでしっかり悩みや要望を引き出すことができれば、あとはその悩みを解決するにはどの方法が良いかプロの美容師が当てはめていくだけです。

スタッフ全員が心がけるとお店全体の魅力となっていくので、効果的なアドバイスでお客様の心を掴む接客を目指しましょう。

著者

Biew 運営