SNSを中心に「デミュアメイク」という言葉を目にする機会が増えてきました。韓国発のこのトレンドは、派手さを控えながらも上品な色気と透明感を両立させた、まさに2026年らしい「大人の美しさ」を表現するメイクスタイルです。「自分にも似合うのかな?」「具体的なやり方が知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、デミュアメイクのやり方を基礎から応用まで丁寧に解説します。アイテム選びのコツや日本人顔へのアレンジ術、長持ちさせるフィックステクまで網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
デミュアメイクとは?2026年注目トレンドをわかりやすく解説
「デミュア(demure)」とは、英語で「控えめな」「上品な」「慎み深い」という意味を持つ形容詞です。2023年頃からTikTokやInstagramで火がつき、韓国ビューティーシーンでも瞬く間に広まったこのトレンドは、2026年現在も進化を続けながら世界中の美容好きに支持されています。
デミュアメイクの最大の特徴は、「引き算の美学」にあります。ビビッドな発色や過剰なハイライトでインパクトを出すのではなく、肌本来の美しさを引き立てるツヤ感・自然な血色感・繊細なニュアンスカラーを組み合わせることで、見る人に「自然と美しい人」という印象を与えます。
つまり「頑張っているのに頑張っていないように見える」という、メイク上級者ならではの仕上がりが目標です。
デミュアメイクをわかりやすく言い換えると、以下の3つのキーワードに集約されます。
- ナチュラルツヤ肌:毛穴レスな陶器肌ではなく、内側から光る「生きたツヤ」を目指す
- くすみ・スモーキーカラー:赤みを抑えたローズブラウン・マーブルベージュ・テラコッタなど、シックで大人っぽい色使い
- 目元の立体感:アイライナーで目を大きく見せるのではなく、シャドウのグラデーションで奥行きを出す
韓国発のデミュアメイクが日本でも注目される理由のひとつに、日本人の肌色・顔立ちとの相性の良さが挙げられます。イエローベース・ブルーベースどちらにも応用しやすく、ナチュラルさを好む日本人女性の美意識にもぴったりフィットします。2026年の旬顔を作りたいなら、まずこのコンセプトをしっかり押さえておきましょう。
デミュアメイクに必要なコスメ・アイテム選びのポイント
デミュアメイクのやり方を実践するうえで、アイテム選びは仕上がりを左右する重要なステップです。ここでは、カテゴリ別に選び方のポイントをご紹介します。
ファンデーション:ツヤ感と薄膜感が鍵
デミュアメイクにおけるファンデーション選びで意識したいのは「カバー力より素肌感」です。厚塗り感が出るとデミュア特有の透明感が失われてしまうため、セミマットよりもルミナス(光沢感のある)仕上がりタイプや、リキッドファンデーションを薄く重ねるスタイルが向いています。
「セミグロウ」「グラスシン(ガラスのような薄膜)」といった質感を謳う製品は、デミュアメイクとの相性が良いとされているので、選ぶ際の参考にしてみてください。
コンシーラー:ピンポイント使いが鉄則
気になる部分にのみ少量使用し、ナチュラルな肌を演出します。全顔に広げると素肌感が失われるため、クマ・シミ・赤みのある部分に限定して使うのがコツです。
アイシャドウ:スモーキー・アースカラー系をチョイス
デミュアメイクのアイシャドウは、ピンクやオレンジなどの明るい発色よりも、ローズブラウン・テラコッタ・ウォームグレー・コッパーといったくすみ系・深みのある色が基本です。単色よりも3〜4色入りのパレットで陰影がつけやすいものを選ぶと、グラデーションが作りやすく失敗しにくいでしょう。
リップ:血色感を自然に乗せる
デミュアメイクのリップカラーは、「つけていないのに血色が良い」印象が理想です。ヌーディなローズ・バーガンディ・ブリックレッドといった深みのある色をリップオイルやグロスと組み合わせてツヤを出すのがポイントです。
チーク:ローズ・ピーチベージュ系で自然な血色を
チークはコーラルよりもローズ・ピーチベージュ系を選ぶと、肌なじみが良く自然な血色感を演出できます。発色が強すぎるものはデミュアの雰囲気に合わないため、ふんわりとした淡い発色のものを選びましょう。
ハイライト:上品なパールタイプが◎
ハイライトは頬骨の高いところと鼻筋にごく薄くのせる程度にとどめ、ギラギラ感を出さないのがデミュアのルールです。ラメ感が強すぎるタイプより、肌なじみの良いパールタイプが仕上がりの品よさを引き立てます。
デミュアメイクの基本ステップ|ベース・目元・リップの順番と塗り方
ここからは、デミュアメイクのやり方を実際の手順に沿って解説していきます。初めての方でも再現しやすいよう、各ステップを丁寧に説明します。
ステップ1:スキンケアで「ツヤの土台」を整える(所要時間:約10分)
デミュアメイクの仕上がりはスキンケアで大きく変わります。化粧水・美容液・乳液またはクリームでしっかり保湿し、肌に水分と油分のバランスを整えましょう。
乾燥肌の方はフェイスオイルを1〜2滴プラスするのもおすすめです。保湿が十分なほど、ファンデーションがきれいに密着し、内側から光るようなツヤが生まれやすくなります。
ステップ2:下地+ファンデーションを薄く重ねる(所要時間:約5分)
日焼け止め効果のある化粧下地を顔全体にうすく伸ばした後、リキッドファンデーションをスポンジまたは指で薄膜状に広げます。量の目安は小豆粒大(約0.3g)が目安です。
カバーしたい部分だけコンシーラーを重ねたら、フェイスパウダーを鼻周り・おでこのTゾーンにごく薄くはたき、頬などのツヤはそのまま残します。
ステップ3:アイシャドウでグラデーションを作る(所要時間:約5〜7分)
3ステップで完成するシンプルなグラデーションがデミュアの基本です。
- 明るいベースカラーをまぶた全体にのせる
- ミディアムカラー(ローズブラウンやテラコッタ)を二重幅〜目尻に向けてぼかす
- ダークカラー(ディープブラウン・スモーキーグレー)を目尻1/3にのせ、指で境目をなじませる
アイライナーを使う場合は、ブラウン系のペンシルタイプで目のキワに細く引く程度にとどめます。ウィングライナーなど主張の強いラインはデミュアメイクの雰囲気に合わないため控えめにしましょう。
ステップ4:チーク→ハイライトの順でツヤと血色を足す(所要時間:約3分)
ブラシでチークをふわっと頬骨に沿って丸く乗せたあと、頬骨の高い部分・鼻筋にパール系ハイライトをごく薄くのせます。ハイライターはラメ感が強すぎるものより、肌なじみの良いパールタイプが品のある仕上がりに近づきます。
ステップ5:リップで仕上げる(所要時間:約2分)
ティッシュオフしてからリップカラーを指や筆で輪郭を意識してのせ、上からリップオイルをちょい足しすれば、ふっくらとしたグロウリップが完成します。
日本人顔に似合うデミュアメイクにアレンジするコツ
デミュアメイクの海外コンテンツを参考にしても「なんか違う…」と感じた経験はありませんか?それは、骨格・肌色・目の形といった顔立ちの違いが大きく影響しているからです。ここでは、日本人向けのアレンジポイントをまとめます。
肌色別カラー選びのコツ
イエローベース(ウォームトーン)の方は、テラコッタ・キャメル・コーラルブラウン系のアイシャドウやリップと相性が良いとされています。チークはピーチ〜テラコッタ系を選ぶと顔全体に統一感が生まれます。
ブルーベース(クールトーン)の方は、モーヴピンク・ダスティローズ・ワインレッド系がおすすめです。アイシャドウにグレーパープルをプラスすると、デミュア特有のスモーキー感がより引き立ちます。
一重・奥二重の方へのアレンジ
一重・奥二重の方は、アイシャドウの上まぶたへのグラデーションをやや細めに入れ、代わりに下まぶたの目尻〜目のキワにシャドウをのせると、目元に自然な立体感と陰影が生まれます。
アイラインをまつ毛の隙間を埋めるように入れると、まつ毛が豊かに見えてデミュアらしい抜け感のある目元に仕上がりやすくなります。
顔の丸みをカバーするシェーディング活用
丸顔・面長など骨格のタイプに関わらず、シェーディングは「ふんわりとした影を作る」感覚で活用するのがデミュア流です。コントゥアリング(輪郭を削る技法)ほどくっきりと入れず、フェイスラインや小鼻の脇に薄くブラシでなじませる程度にとどめることで、立体感と自然さを同時に演出できます。
眉毛はフラット&ナチュラルが基本
デミュアメイクの眉は、アーチが強すぎず平行に近いフラットブロウがトレンドです。眉頭はパウダーでふんわりと、眉尻はペンシルで毛を1本ずつ描き足すようにリアルな質感を出しましょう。眉マスカラはブラウン系を使い、眉色を明るくしすぎないのがポイントです。
デミュアメイクをより長持ちさせるフィックス&崩れ防止テク
せっかく丁寧に仕上げたデミュアメイクも、時間が経つと崩れてしまっては台無しです。ツヤ肌仕上げゆえに皮脂崩れやヨレが気になりやすい点もデミュアメイクの特徴のひとつ。ここでは、長時間美しい状態をキープするためのテクニックをご紹介します。
メイク前の下地選びがすべての土台
フィックス力を高めるには、皮脂コントロール効果のある化粧下地をTゾーンに使い、乾燥しやすいUゾーン(頬・あご周り)には保湿タイプを使い分ける「ダブル下地テク」が効果的とされています。
この工程を加えることで、メイクの持続時間が伸びると感じる方も多いようです。ぜひ試してみてください。
フィニッシングパウダーの使い分け
ツヤを残したい部分(頬・目元)にはパウダーをはたかないのが鉄則です。崩れやすいTゾーン・小鼻・口元まわりにのみ、ルースパウダー(フェイスパウダー)をブラシでごく薄くはたきましょう。
パウダーの付けすぎは粉っぽさや乾燥の原因になりやすいため、ブラシを一度手の甲で払ってから使用するのが安心です。
フィクサーミスト(メイクフィックスミスト)を活用する
メイク完成後にフィクサーミスト(メイクフィキサー・セッティングスプレー)を顔全体にスプレーすると、コスメが肌に密着して崩れにくくなります。顔から約20〜25cm離してスプレーし、軽くなじませるようにハンドプレスするのがポイントです。
保湿成分配合のものを選ぶと、仕上がりのツヤ感もキープしやすくなります。
日中のお直しはオイルブロッティングペーパー+ミストの組み合わせで
日中崩れてきたら、まずオイルブロッティングペーパー(あぶらとり紙)でTゾーンの余分な皮脂を軽くオフします。その後フィクサーミストを再度スプレーすると、崩れを最小限に抑えながらツヤ感を復活させやすくなります。
コンパクトパウダーで直接おさえると粉っぽくなりやすいため、ミストとのコンビネーションがおすすめです。
リップの持ちを良くするひと手間
リップカラーを塗る前にリップライナーで唇全体をなぞってからリップを重ねると、発色と持ちが向上しやすくなります。さらに一度ティッシュオフし、もう1度重ね塗りする「ティッシュオフ重ね塗りテク」を取り入れると、食事後も色が残りやすくなります。
デミュアメイクに関するQ&A
ここでは、デミュアメイクのやり方に関してよく寄せられる疑問にお答えします。
Q. プチプラコスメでもデミュアメイクは再現できますか?
A. もちろん再現できます。 デミュアメイクはアイテムの価格よりも「テクスチャーと色選び」が大切です。ドラッグストアで手に入るリキッドファンデーションやアースカラーのアイシャドウパレット、リップオイルを組み合わせるだけで、デミュアらしい上品なツヤ顔が作れます。まずは手持ちのコスメを活用してみましょう。
Q. デミュアメイクは40代・50代にも似合いますか?
A. むしろ大人世代との相性が良いとも言われています。 派手な発色や盛りすぎたメイクよりも、上品な血色感とツヤ感を重視するデミュアメイクは、大人世代の肌の良さを引き立てるスタイルです。ただし、乾燥が気になる方はスキンケアの保湿を念入りに行ってからベースを作ると、より美しい仕上がりになりやすいでしょう。
Q. 涙袋にメイクしてもデミュアに見えますか?
A. 涙袋メイクはデミュアとも相性が良い場合が多いです。 ただし、白やラメが強いハイライトを大きく入れると派手な印象になりやすいため、ピンクベージュやシャンパンゴールドなど肌なじみの良いカラーを細く入れる程度にとどめるのがポイントです。
Q. デミュアメイクに向かないシーンはありますか?
A. 華やかさが求められるシーンでは物足りなく感じる場合があります。 舞台メイクや派手めのパーティシーンなど、インパクトが重視される場面では、デミュアメイクだと主張が弱く見えることもあります。そのような場合は、アイシャドウのダークカラーを少し多めに入れるなど「セミデミュア」な応用アレンジを試してみてください。
デミュアメイクに挑戦する前に知っておきたい注意点
スキンケアをサボるとツヤが出にくい
デミュアメイクの命はツヤ肌です。スキンケアが不十分な状態でベースを作ると、ファンデーションが浮いたりくすんで見えたりしやすくなります。洗顔後の保湿は丁寧に時間をかけて行いましょう。
アイシャドウの色が濃すぎると重たい印象になりやすい
スモーキーカラーを使いすぎると、デミュアの「ナチュラルな抜け感」ではなく、重たいスモーキーアイになってしまうことがあります。ダークカラーは目尻1/3程度に留め、指でしっかりぼかすことを意識しましょう。
リップの色選びは必ず手の甲でテストする
店頭で選ぶ際は、チューブの色だけで判断せず、必ず手の甲や唇に近い肌に色をのせて確認しましょう。デミュアに合う色は「実際にのせると地味すぎる?」と感じるくらいの深みある色が、肌の上ではちょうどよく発色することが多いです。
ハイライトはブラシの残りで入れるくらいが◎
ハイライトの入れすぎは、デミュアメイクで最も起こりやすいミスのひとつです。専用ブラシでしっかりのせるのではなく、チークブラシに残ったパウダーを薄くのせる程度でも十分に効果が出ます。まずは少量から試してみてください。
まとめ
デミュアメイクは、「引き算の美学」で上品なツヤと血色感を引き出すことが核心です。正しいやり方を押さえれば、韓国発のトレンドも日本人の顔立ちに自然に馴染ませることができます。
ファンデーションは薄く・ツヤを意識して選び、アイシャドウはスモーキー系でグラデーションを作り、リップはオイルでふっくら仕上げる——この3点を意識するだけでも、仕上がりは大きく変わります。フィックステクをプラスすれば、朝から夜まで上品なツヤ顔をキープしやすくなるでしょう。
2026年の旬顔を、ぜひデミュアメイクのやり方で叶えてみてください。
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2026.09.20
著者
MIKA
美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。
