「ヘアカラーやブリーチを繰り返すうち、髪がパサパサ・チリチリになってしまった」「トリートメントをしても翌日には広がる」——そんな悩みを抱えていませんか?そこで近年、美容師の間でも注目を集めているのがボンドトリートメント(プレックス系トリートメント)です。一般的なトリートメントが髪の表面をコーティングするのに対し、ボンドトリートメントは髪の内部にある「結合(ボンド)」そのものを補修・強化するアプローチが特徴。表面的なツヤ感だけでなく、根本からの髪質改善が期待できると話題です。この記事では、ボンドトリートメントの仕組みから効果・選び方・おすすめ商品まで、初めての方にも分かりやすく解説します。
目次
- 1 ボンドトリートメントとは?髪の「結合」から修復する新世代ケアを解説
- 2 プレックス系・ボンド系トリートメントの違いと選び方のポイント
- 3 ボンドトリートメントが向いている髪質・ダメージのタイプはどれ?
- 4 【2026年最新】市販&サロン別おすすめボンドトリートメント7選
- 4.1 ① Olaplex(オラプレックス)No.3 ヘアパーフェクター【市販・ホームケア向け】
- 4.2 ② Olaplex No.8 ボンド インテンス モイスチャーマスク【市販・週1ケア向け】
- 4.3 ③ FIBRE CLINIX(ファイバークリニクス)トリビュートボンドシリーズ【サロン・市販両対応】
- 4.4 ④ KÉRASTASE(ケラスターゼ)プリマージュ ユニヴェルセル【サロン専売・前処理向け】
- 4.5 ⑤ Milbon(ミルボン)グローバルミルボン リストアシリーズ【市販・サロン両対応】
- 4.6 ⑥ PANTENE(パンテーン)ミラクルズ ボンド修復マスク【市販・コスパ重視向け】
- 4.7 ⑦ TOKIO IE INKARAMI(トキオ インカラミ)プラチナムトリートメント【サロン専売・集中ケア向け】
- 5 効果を最大化する正しい使い方と自宅での取り入れ方ステップ
- 6 ボンドトリートメントに関するよくある疑問Q&A
- 7 まとめ
- 8 もっと美容情報をチェック
ボンドトリートメントとは?髪の「結合」から修復する新世代ケアを解説
ボンドトリートメントとは、髪の内部に存在する「ジスルフィド結合(SS結合)」と呼ばれるタンパク質の結合を補修・強化することを目的としたヘアケア製品の総称です。「ボンド(Bond)」は英語で「結合・絆」を意味し、まさに壊れた髪の結合をつなぎ直すイメージが商品名の由来になっています。
そもそも健康な髪は、ケラチンというタンパク質が規則正しく並び、その構造をジスルフィド結合が支えることで強さとしなやかさを保っています。ところがブリーチ・ヘアカラー・パーマ・縮毛矯正などの化学処理や、熱ダメージ・紫外線・摩擦などの外的刺激が加わると、このジスルフィド結合が切断・変質してしまいます。結合が失われた髪は弾力を失い、切れ毛が生じやすくなったり、水分保持力が低下してパサつきや広がりの原因になったりします。
従来のトリートメントは主にCMC(細胞膜複合体)や18-MEA(毛髪表面の脂質成分)を補給して髪の表面を整えるアプローチが中心でした。もちろん手触りやツヤを与える効果はありますが、内部の結合そのものを補修するわけではないため、重度のダメージには限界を感じることも少なくありません。
一方でボンドトリートメントは、ビスアミノプロピルジグリコールジマレエート(Olaplexの代表的な補修成分)やマレイン酸誘導体、グリオキシル酸などの成分が髪の内側に浸透し、切断されたジスルフィド結合を再結合・補強するよう働きかけるとされています。これにより、ダメージを受けた髪が内側から強くなり、弾力・ハリ・コシの回復や切れ毛・枝毛の減少、さらにはカラーの色持ちアップなどが期待できます。
2014年にOlaplexがサロン向けに登場して以来、ボンドトリートメント市場は急成長を遂げました。現在では市販品も充実し、自宅でのホームケアとして取り入れる方が急増しています。
プレックス系・ボンド系トリートメントの違いと選び方のポイント
「ボンドトリートメント」と並んでよく耳にする「プレックス系トリートメント」。どちらも髪の結合補修を目的としていますが、厳密には成分アプローチや製品設計に違いがあります。ここでは混同しやすいこれらの違いを整理しながら、選び方のポイントを解説します。
プレックス系トリートメントとは?
「プレックス(Plex)」とは複合体・組み合わせを意味するラテン語系の接尾語で、主にカラー・ブリーチ施術中に前処理・中間処理として使うタイプのトリートメントを指すことが多いです。代表的な成分はマレイン酸やスクシン酸で、これらが髪のダメージを抑えながら施術を行えるよう働きかけるとされています。FIBRE CLINIX(ファイバークリニクス)やKÉRASTASE(ケラスターゼ)のプレックスシリーズが広く知られています。
ボンド系トリートメントとは?
一方のボンド系は、施術の前後・ホームケアとして使うものが中心で、OlaplexやBondBarなど独自のボンド補修成分を配合した製品群を指します。施術中の保護だけでなく、ダメージを受けた髪を事後的に補修する目的でも使えるのが大きな特徴です。
選び方の3つのポイント
① 使用シーンで選ぶ
サロンでのカラー・ブリーチ施術と同時に使いたいならプレックス系、日々のホームケアとして取り入れたいならボンド系トリートメントが向いています。
② ダメージレベルで選ぶ
軽度のパサつきや乾燥なら通常のトリートメントで十分なケースも多くあります。ブリーチを複数回重ねている・パーマとカラーを繰り返しているなど中〜重度のダメージには、ボンド系の内部補修力が重要になってきます。
③ 成分をチェックする
「マレイン酸」「ビスアミノプロピルジグリコールジマレエート」「グリオキシル酸」「シスタミン」などの成分が配合されているかを確認しましょう。これらがボンド補修に関わる主要な成分です。成分名が難しく感じる場合は、製品の説明に「結合補修」「内部補修」と記載があれば初心者でも判断しやすいでしょう。
ボンドトリートメントが向いている髪質・ダメージのタイプはどれ?
ボンドトリートメントは万能ではなく、髪の状態やダメージの原因によって効果の感じ方が変わります。自分の髪質とダメージのタイプを知ることが、効果を最大化する第一歩です。
ボンドトリートメントが特に向いているケース
● ブリーチ・ハイトーンカラーを繰り返している方
ブリーチは髪のメラニン色素を分解する際にジスルフィド結合も大量に切断します。特に2回・3回以上のブリーチを経験している方は、ボンドトリートメントによる内部補修の恩恵を受けやすいとされています。
● パーマと縮毛矯正を繰り返している方
パーマや縮毛矯正もジスルフィド結合を意図的に切断・再結合させる処理です。施術のたびに結合がダメージを受けるため、定期的なボンドケアが有効とされています。
● 熱ダメージが蓄積している方
毎日ヘアアイロン(180℃前後)やドライヤーを高温で使用している方は、熱による結合ダメージが蓄積しやすい傾向があるとされています。
● 髪の切れ毛・枝毛が気になる方
結合が切れた状態の髪は物理的な強度も低下するため、摩擦や引っ張りで切れやすくなります。内部から補修を働きかけることで、切れ毛や枝毛の減少が期待できます。
あまり向いていないケース・注意点
逆に、ほとんどダメージのない健康な髪には、劇的な変化を感じにくい場合があります。また、シリコーン系コーティングが厚く蓄積した髪は成分が浸透しにくいため、クレンジングシャンプーで事前に皮膜を落としてから使うとより効果的です。
さらに、ボンドトリートメントは継続使用が重要です。1回で劇的に変化するというより、2〜4週間おきの定期使用で徐々に髪質が改善されていくイメージです。即効性を重視する場合は、サロンでの集中トリートメントと組み合わせるのがおすすめです。
【2026年最新】市販&サロン別おすすめボンドトリートメント7選
ここでは、ボンドトリートメントの補修効果・コスパ・使いやすさを考慮した2026年注目の7選をご紹介します。サロン品・市販品それぞれをピックアップしているので、自分のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
① Olaplex(オラプレックス)No.3 ヘアパーフェクター【市販・ホームケア向け】
ボンドトリートメントの代名詞とも言える存在。ビスアミノプロピルジグリコールジマレエートを主成分とし、洗い流し前に使うプレシャンプートリートメントです。濡れた髪に10〜90分おいて洗い流すだけのシンプルな手順が魅力。週1回の使用から始めるのがおすすめです。
② Olaplex No.8 ボンド インテンス モイスチャーマスク【市販・週1ケア向け】
同ブランドのシリーズ中でも特に保湿力が高いとされ、柔らかさ・ツヤ・しなやかさを重視する方に人気のアイテムです。シャンプー後に3〜5分おくだけで使え、忙しい方でも継続しやすいのがポイントです。
③ FIBRE CLINIX(ファイバークリニクス)トリビュートボンドシリーズ【サロン・市販両対応】
Schwarzkopf Professional(シュワルツコフ プロフェッショナル)のプロフェッショナルブランド。ファイバーボンドテクノロジーを採用し、カラー施術前後の使用でダメージ軽減が期待できるとされています。サロンでの施術と連動してホームケアができるライン設計が特徴的です。
④ KÉRASTASE(ケラスターゼ)プリマージュ ユニヴェルセル【サロン専売・前処理向け】
ブリーチ・カラー施術前に使うプレボンディング剤として高く評価されている一品。ウラシルとフィタンスリオールの組み合わせが髪の強度を保ちながら均一な発色をサポートするとされています。サロンで施術を受ける際に美容師に相談してみる価値があるアイテムです。
⑤ Milbon(ミルボン)グローバルミルボン リストアシリーズ【市販・サロン両対応】
日本の老舗ヘアケアブランドMilbonのボンド補修ライン。アミノ酸系成分とボンド補修成分を組み合わせた処方で、ダメージケアと保湿を同時にアプローチできるとされています。日本人の髪質に合わせた設計で、細い・柔らかい髪でも扱いやすいと評判のシリーズです。
⑥ PANTENE(パンテーン)ミラクルズ ボンド修復マスク【市販・コスパ重視向け】
ドラッグストアで手軽に購入できるコストパフォーマンスの高いボンドトリートメントマスク。ボンドリペアテクノロジーを採用しており、1回3〜5分のショートタイムケアで髪のまとまり改善が期待できると口コミでも好評です。ボンドトリートメントを初めて試してみたい方の入門アイテムとして特におすすめです。
⑦ TOKIO IE INKARAMI(トキオ インカラミ)プラチナムトリートメント【サロン専売・集中ケア向け】
日本のサロンで広く使われているプレミアムライン。「INKARAMI(インカラミ)」は毛髪内部でタンパク質を絡み合わせる独自技術で、ボンド補修と内部充填を同時に実現するとされています。施術直後から手触りの変化を実感しやすいとされており、重度のダメージ毛にも対応できる点が強みです。
効果を最大化する正しい使い方と自宅での取り入れ方ステップ
ボンドトリートメントは使い方次第で効果に大きな差が出ます。正しいステップを押さえることで、内部補修力を最大限に引き出しましょう。
STEP 1|クレンジングシャンプーで皮膜をオフ(月1〜2回程度)
ボンドトリートメントの浸透を妨げるシリコーンや不純物の蓄積を落とすため、ノンシリコン・クレンジングシャンプーでスタートするのが理想的です。毎回行う必要はなく、月に1〜2回、ボンドケアの前に行うと効果的とされています。
STEP 2|シャンプー後、タオルで余分な水分を取る
ボンドトリートメントは適度に水分が残った状態の髪(7〜8割の水分量が目安)に塗布すると成分が浸透しやすくなります。びしょびしょの状態では成分が流れやすくなることがあるため、タオルでやさしく押さえるようにして水分を取ってから使用しましょう。
STEP 3|根元を避けて毛先中心に均一に塗布する(量の目安:ショート1プッシュ・ミディアム2プッシュ・ロング3プッシュ)
地肌への塗布は避け、耳より下〜毛先を中心に、コームやブラシで丁寧になじませます。ムラなく塗布することが均一な補修につながります。髪が絡まっている場合は、粗目のコームで軽くほぐしてから塗布するとスムーズです。
STEP 4|放置時間を守る(10〜30分が目安)
製品ごとに推奨放置時間が異なりますが、10〜30分が一般的な目安です。Olaplex No.3のように最大90分まで放置できる製品もあり、時間をかけるほど浸透が深まるとされています。ラップやシャワーキャップで包むと体温で浸透しやすくなるのでおすすめです。
STEP 5|ぬるま湯でしっかりすすぐ
熱いお湯は髪のキューティクルを開いた状態を長引かせ、せっかく補修した成分が流れ出やすくなる可能性があります。38℃前後のぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。
STEP 6|仕上げのアウトバスオイルorミルクで蓋をする
ボンドトリートメントで内部への補修を働きかけた後は、アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)で外側を保護することが大切です。オイル系やミルク系を少量手に取り、毛先から中間部分になじませてからドライヤーで乾かしましょう。熱から髪を守る効果も期待できます。
使用頻度の目安
- 軽度ダメージ:2週間に1回
- 中〜重度ダメージ:週1回
- 施術直後(ブリーチ・カラー後):翌日から3日間連続使用も効果的とされています
継続的に使用することで、3〜4週間後から手触りの変化を実感しやすくなります。焦らずコツコツ続けることが髪の内部補修ケアの基本です。
ボンドトリートメントに関するよくある疑問Q&A
ボンドトリートメントを初めて使う際に気になる疑問をまとめました。参考にしてみてください。
Q. 通常のトリートメントと併用してもいいの?
A. 製品によりますが、多くの場合は順番を工夫することで併用が可能です。
ボンドトリートメントを先に使って放置・すすぎを行い、その後に通常のリンスやコンディショナーで表面を整えるという順番が一般的です。ただし、製品の使用説明書に記載された手順を優先してください。
Q. サロントリートメントとボンドトリートメント、どちらを優先すべき?
A. 目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
サロントリートメントは施術直後の集中補修・即時的な手触り改善に優れている場合が多く、ボンドトリートメントは日常的なホームケアによる継続的な内部補修が強みです。理想は「サロンで集中ケア+自宅でボンドトリートメントを継続」というアプローチです。
Q. ボンドトリートメントはカラーの前後、どちらに使うのが効果的?
A. 目的によって異なりますが、前後両方の使用が推奨されているケースが多いです。
カラー・ブリーチ施術前に使用すると施術中のダメージを軽減する効果が期待でき、施術後に使用するとカットされた結合の補修や色持ちのサポートが期待できるとされています。使用している製品の推奨タイミングを確認することが重要です。
Q. 頭皮に付いてしまっても大丈夫?
A. 頭皮への使用を想定していない製品がほとんどなので、なるべく避けましょう。
頭皮に成分が残ると毛穴詰まりや頭皮トラブルの原因になる可能性があります。根元から1〜2cm程度は塗布を避け、耳より下〜毛先を中心に使用するのが安心です。
Q. ボンドトリートメントで髪が「過剰補修」になることはある?
A. 使いすぎると髪がゴワゴワと硬くなる「タンパク質過多」の状態になる場合があるとされています。
これは「プロテインオーバーロード」とも呼ばれる現象で、主にタンパク質系成分を多く含む製品を頻繁に使いすぎた際に起こりやすいとされています。推奨頻度を守り、保湿系トリートメントとバランスよく組み合わせることが大切です。
まとめ
ボンドトリートメントは、ブリーチやヘアカラーで傷んだ髪の「結合(ボンド)」を内側から補修・強化するという、従来のトリートメントとは一線を画す新世代のヘアケアです。プレックス系との違いを理解し、自分のダメージレベルや使用シーンに合った製品を選ぶことが、効果を最大化するカギとなります。
市販品から始めてみたい方にはOlaplexやパンテーンのボンドマスク、サロンでの集中ケアにはトキオ インカラミやケラスターゼが有力な選択肢です。正しい手順と継続的な使用を組み合わせることで、ハリ・コシ・ツヤのある美しい髪へと近づくことが期待できます。まずは週1回のルーティンとして取り入れることから始めてみてください。
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2026.06.19
著者
MIKA
美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。
