ハーブティーの中でも特に美容好きの間で人気を集めているのが「ローズヒップティー」。美しいピンク色のお茶は見た目にも癒されますが、その魅力は見た目だけではありません。ローズヒップティーには、レモンの約20倍ものビタミンCをはじめ、肌に嬉しい栄養素が豊富に含まれており、「飲む美容液」とも呼ばれるほどです。今回は、ローズヒップティーがどんな飲み物なのかという基本情報から、具体的な美容効果、効果をさらに引き出す飲み方、飲む際に気をつけたい注意点まで、美容の観点からくわしくご紹介します。
目次
ローズヒップティーとはどんなお茶?基本情報をおさらい
ローズヒップティーとは、バラの花が咲いた後に実る赤い果実「ローズヒップ」を乾燥させて作ったハーブティーです。バラといえばその花びらが有名ですが、実はその実にこそ豊富な栄養素が凝縮されています。ローズヒップは古くからヨーロッパで民間療法に使われてきた歴史があり、特にビタミンCの天然供給源として重宝されてきました。
お茶にしたときの色は美しいルビーレッドからピンクがかった赤色で、見た目にも華やか。味はほのかな酸味とフルーティーな甘さが調和しており、クセが少ないためハーブティー初心者の方にも飲みやすいのが特徴です。カフェインを含まないノンカフェイン飲料なので、朝から夜の就寝前まで時間を問わず楽しめます。
市販品では、ローズヒップ単体のほかに「ハイビスカス」とブレンドされた商品も多く見られます。ハイビスカスが入ると色が濃くなり、酸味がより強まります。酸味が得意でない方はローズヒップ単体のものを、さっぱりした後味を好む方はハイビスカスブレンドを選ぶなど、自分の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。また、茶葉タイプとティーバッグタイプがあり、手軽に始めたい方にはティーバッグが便利です。
ローズヒップティーはスーパーやドラッグストア、オンラインショップなど幅広い場所で入手できます。価格帯も比較的リーズナブルなものが多く、美容習慣として取り入れやすい飲み物のひとつといえるでしょう。
ローズヒップティーに含まれる主要栄養素と美容効果7選
ローズヒップティーが「飲む美容液」と呼ばれるほど注目されているのは、その豊富な栄養素にあります。ここでは、特に美容に関わる主要な成分とそれぞれの働きを詳しくご紹介します。
① ビタミンC:美肌・コラーゲン生成のサポート
ローズヒップに含まれるビタミンCの量は、数ある植物の中でもトップクラス。乾燥ローズヒップ100gあたりのビタミンC含有量はレモンの約20倍ともいわれています。ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする栄養素として知られており、肌のハリや弾力を保つために欠かせません。また、メラニン色素の生成を抑える働きも期待されており、シミやくすみのケアにも役立つとされています。
② ビタミンA:肌のターンオーバーをサポート
ローズヒップにはビタミンAも含まれています。ビタミンAは肌の細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常に保つサポートをする栄養素です。ターンオーバーが乱れると古い角質が蓄積されて肌がくすんだり、毛穴が詰まりやすくなったりすることがあるため、ビタミンAを日常的に補うことは美肌維持に役立つと考えられています。
③ ビタミンE:エイジングケアと肌荒れ対策
「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEは、抗酸化作用が期待される栄養素です。紫外線やストレスによって体内で発生する活性酸素のダメージから肌を守り、肌荒れを落ち着かせる働きが期待できます。ビタミンCと組み合わせることでその効果が高まるとされており、ローズヒップティーにはどちらも含まれているため相乗効果が期待できます。
④ βカロテン:紫外線ダメージケアと肌の保護
ローズヒップに含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換される成分です。抗酸化作用があり、紫外線による肌へのダメージを軽減する働きも期待されています。日焼け後のアフターケアとしてもローズヒップティーを取り入れる方が増えています。
⑤ カルシウム・ミネラル:肌の土台を整える
ローズヒップにはカルシウムをはじめ、各種ミネラルも含まれています。ミネラルは肌の代謝を支える土台となる栄養素であり、バランスよく摂ることが肌の健康維持につながると考えられています。
⑥ ポリフェノール:抗酸化で老化ケア
ローズヒップには抗酸化力で注目されるポリフェノールも含まれています。老化の一因とされる酸化ストレスへのアプローチとして、日々の飲み物にポリフェノールをプラスすることは、長期的なエイジングケアの観点からも注目されています。
⑦ 毛穴・皮脂のケアにも
ビタミンCには皮脂の分泌を整える働きが期待されており、ニキビや毛穴の目立ちが気になる肌のケアにも役立つとされています。肌の内側から整えるアプローチとして、スキンケアと並行してローズヒップティーを取り入れてみるのもよいでしょう。
美容効果をさらに引き出す!ローズヒップティーの飲み方4選
ローズヒップティーはそのまま飲むだけでも美容効果が期待できますが、少し工夫することでさらに飲みやすく、栄養効果もアップさせることができます。ここでは、特におすすめの飲み方を4つご紹介します。
はちみつまたはメープルシロップを加えて飲む
酸味が気になる方には、はちみつかメープルシロップをティースプーン1杯ほど加える飲み方がおすすめです。精製された白砂糖に比べて、はちみつには保湿成分や抗菌成分、メープルシロップにはミネラルやポリフェノールが含まれているため、美容効果をプラスしながら甘みを加えることができます。ただし、どちらもカロリーがあるため入れすぎには注意しましょう。
りんごジュースとブレンドして飲む
フルーティーな風味をさらに楽しみたいときは、無添加のりんごジュースとブレンドするのがおすすめ。りんごにはビタミンやミネラル、ポリフェノールが含まれており、美白効果も期待されています。酸味がやわらいで飲みやすくなるだけでなく、エネルギーも補給できるため朝食のお供に最適です。ホットでもアイスでも楽しめます。
紅茶とブレンドして飲む
ローズヒップティーは紅茶とのブレンドも相性抜群。紅茶の豊かな香りとローズヒップのフルーティーな酸味が組み合わさり、より風味豊かなお茶になります。紅茶に含まれるテアニンにはリラックス効果も期待されているため、ほっと一息つきたいひとときにぴったりの飲み方です。ただし、紅茶はカフェインを含むため、夜遅い時間帯の飲用は控えるようにしましょう。
実を食べてさらに栄養をプラス
ティーバッグではなく茶葉タイプのローズヒップティーを使用している場合は、お茶を飲んだ後の実をそのまま食べることもできます。実を食べることで溶け出しきれなかった栄養素も直接摂取できるため、美容効果がさらに高まると期待されています。乾燥したままでは硬くて食べにくいので、お湯でしっかりふやかしてから食べるか、粉末状にしてスムージーやヨーグルトに混ぜるのがおすすめです。
ローズヒップティーを飲む際の注意点と1日の適切な摂取量
美容効果が期待できるローズヒップティーですが、飲み方を誤ると体に負担をかけることもあります。効果を安全に得るために、以下の注意点を必ずおさえておきましょう。
1日の適切な摂取量は2〜3杯が目安
ローズヒップティーは1日2〜3杯程度を目安に飲むのが適切とされています。いくら栄養豊富とはいえ、飲みすぎると消化器系への刺激となり、下痢や吐き気などの体調不良につながることがあります。「美容のために」と意気込んで大量に飲むのは逆効果になりかねないため、適量を守ることが大切です。
アレルギーがある方は注意が必要
ローズヒップはバラ科の植物の実です。バラ科の植物(りんご・もも・いちごなど)にアレルギーがある方は、ローズヒップに対しても反応が出る可能性があります。初めて飲む際は少量から試し、体調の変化に注意しながら飲むようにしましょう。異常を感じた場合は飲用を中止し、必要であれば専門家にご相談ください。
薬を服用中の方は成分に注意
ローズヒップに含まれる大量のビタミンCは、一部の薬との相互作用が懸念される場合があります。現在何らかの薬を服用している方は、かかりつけの薬剤師や医療機関に確認してから飲用することをおすすめします。
妊娠中・授乳中の方は事前に確認を
妊娠中や授乳中の方は、ハーブティー全般に対して慎重になる必要があります。ローズヒップ自体は比較的安全とされていますが、ハイビスカスとのブレンド品には子宮収縮作用が懸念される成分が含まれる場合もあります。必ず事前に専門家にご確認ください。
空腹時は避けるのがベター
胃が敏感な方は、空腹時にローズヒップティーを飲むと酸味による刺激で胃が痛くなることがあります。食後や食事と一緒に飲むようにすると安心です。
ローズヒップティーを美容習慣に取り入れるコツ
せっかくローズヒップティーを始めるなら、日々の美容習慣としてムリなく続けることが大切です。ここでは、継続しやすい取り入れ方のコツをご紹介します。
朝のルーティンに組み込む
朝は体がビタミンCを必要とする時間帯ともいわれています。起き抜けの一杯としてローズヒップティーを飲む習慣をつけることで、1日のスタートを美容成分とともに切ることができます。前夜から水出しで準備しておくとさらに手軽です。水出しにすることでビタミンCが熱によって壊れにくくなるというメリットもあります。
夜のリラックスタイムに
ノンカフェインなので就寝前でも安心して飲めるのはローズヒップティーの大きな魅力のひとつ。夜のスキンケアタイムに合わせて飲むことで、内側からと外側からのダブルケアが叶います。ゆっくりと深呼吸しながら温かいローズヒップティーを飲む時間は、1日の疲れを手放すリラックスルーティンにもなってくれます。
スキンケアと組み合わせて相乗効果を
ローズヒップティーで体の内側からビタミンCやビタミンEを補いながら、外側からはビタミンC誘導体配合の美容液や保湿クリームでケアすることで、より効率的な美肌アプローチが期待できます。「飲む」と「塗る」の両面からのケアを意識してみてください。
継続が大切!短期間での効果を期待しすぎない
食べ物や飲み物による美容効果は、短期間で劇的な変化をもたらすものではありません。毎日コツコツと続けることで、じわじわと肌の調子が整っていくのを感じられるでしょう。「続けること」を最優先に、まずは1ヶ月を目標にローズヒップティー習慣を試してみてください。
まとめ
ローズヒップティーはレモンの約20倍のビタミンCをはじめ、ビタミンA・E・βカロテン・ポリフェノールなど美肌に役立つ栄養素が豊富に含まれた、まさに「飲む美容液」ともいえるハーブティーです。ノンカフェインで時間を選ばず飲めるため、忙しい方でも朝・昼・夜と取り入れやすいのも魅力。はちみつやりんごジュースとのブレンドで飲みやすくアレンジしながら、自分のペースで美容習慣に組み込んでみてください。ただし、1日2〜3杯を目安に飲みすぎには注意し、体調の変化に気を配ることも忘れずに。毎日の積み重ねが、透明感あふれる美肌への近道になるはずです。
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2026.06.10
著者
MIKA
美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。
