ポーラスヘア(ぽーらすへあ)とは
「なんとなく傷んでいる」と感じる髪の中でも、一段階進んだダメージ状態がポーラスヘアです。
ブリーチや繰り返しのカラー・パーマ、ドライヤーやアイロンなどの熱ダメージが蓄積すると、髪の表面を守るキューティクル(cuticle)が剥がれ、内部のたんぱく質や水分がどんどん流出してしまいます。その結果、髪の内側に無数の空洞(ポーラス=多孔質)が生まれた状態のことをポーラスヘアと呼びます。
ポーラスとは英語で「穴がたくさん空いている」という意味。まるでスポンジのように水を吸いやすく、しかし保持する力が弱いため乾きにくいという、独特の質感が特徴です。見た目にはゴワつきやパサつきとして現れることが多く、「髪が重いのに潤わない」と感じる方はこの状態に近いかもしれません。
詳しい説明
ポーラスヘアが起こる主な原因は、以下のようなダメージの積み重ねです。
- ブリーチ・繰り返しのカラー・パーマ:薬剤がキューティクルを開かせ、内部のメラニン色素やたんぱく質を溶かすことで空洞化が進みます。
- 熱ダメージ:高温のドライヤーやヘアアイロン(hair iron)の過剰使用により、キューティクルが傷み、構造が崩れていきます。
- 物理的な摩擦:タオルで力強くこする、ブラッシングのしすぎなども原因のひとつです。
空洞化した髪はスポンジ状になっているため、水や薬剤を一気に吸い込みやすい反面、うるおいを閉じ込めておく力が弱く、すぐに乾燥した状態に戻りやすいといわれています。また、髪の弾力(コシ)を支えるコルテックス(cortex)内のケラチン(keratin)たんぱく質が不足しているため、切れ毛や枝毛も起きやすくなるとされています。
「水に濡らすとすぐにびしょびしょになるのに、乾かすと広がってまとまらない」という状態は、ポーラスヘアの典型的なサインといえます。
効果・メリット
ポーラスヘアという状態を正しく理解しておくと、自分の髪に合ったケアが選びやすくなります。
サロンメニューの選び方として、空洞を埋める補修成分を配合したトリートメントが特に向いています。注目したい成分は以下の3つです。
| 成分 | 働き |
|---|---|
| ケラチン(keratin) | 髪内部のたんぱく質を補い、強度の回復が期待できる |
| CMC(シーエムシー) | キューティクル間の脂質を補い、水分を閉じ込める効果が期待できる |
| PPT(加水分解たんぱく質) | 分子サイズが小さく、空洞へ浸透しやすいとされている |
また、酸と熱の力で髪の内部結合を整える酸熱トリートメント(さんねつとりーとめんと)や、髪の根本的な構造にアプローチする髪質改善メニューも、ポーラスヘアの状態改善に向いているとされています。正しい知識を持って施術を選ぶことで、弾力とツヤのある髪へ近づけるでしょう。
注意点・ポイント
ポーラスヘアは水や薬剤を過剰に吸収しやすい性質があるため、カラーやパーマの際に薬剤が過反応するリスクがある点は覚えておきたいポイントです。例えば、カラーが思ったよりも濃く染まりすぎたり、パーマがかかりすぎてチリチリになってしまうといったトラブルが起こりやすくなる場合があります。
サロンへ行く際は、事前に美容師へ髪の状態を正直に伝えることがとても大切です。ブリーチや縮毛矯正(しゅくもうきょうせい)の履歴、日頃のヘアアイロンの使用頻度なども包み隠さず話すことで、薬剤の濃度や放置時間を調整してもらいやすくなり、仕上がりやダメージの軽減につながりやすくなります。
ホームケアでは、熱から髪を守るヒートプロテクト(heat protect)スプレーの使用や、ドライヤーの温度設定を見直すことも大切な習慣のひとつです。
まとめ
ポーラスヘアは単なる「傷んだ髪」とは異なり、空洞化という具体的な構造変化を伴う状態です。その仕組みを正しく知ることが、自分の髪に合ったサロンメニューやホームケアを選ぶ第一歩になります。気になることはぜひ担当の美容師にご相談ください。
2026.06.12
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著者
MIKA
美容業界での勤務経験を活かし、美容ライターとして活動。スキンケア、エイジングケア、化粧品成分のリサーチを専門とし、美容メディアや企業オウンドメディアへの寄稿実績を持つ。美容情報の正確性と実用性を重視し、読者目線で役立つコンテンツ制作を心掛けている。
